レモングラスってどんな植物?
レモングラスといえば、インドネシアやタイなど熱帯地方で育つイネ科の植物です。和名はレモンガヤという茅の一種です。
レモンの様な香りがあり、これがハーブティとして飲用されたり、精油となりアロマテラピーに利用されたり、エスニック料理の香りつけなどに利用されています。蚊が嫌いなハーブとしても有名ですね。
繁殖力旺盛で育てやすいためドライハーブも精油も価格です。リーズナブルです。
Eb-farmでもたくさんのレモングラスが育っています。特にさぬき(香川県)は温暖で雨が少ないため、通年を通して収穫できます。またイネ科の植物で先述したように繁殖力旺盛なので、株分けでどんどん増えます。
レモングラスのハーブティはレモンの様なさっぱりした香りが特徴です。また成分的にも水に溶けやすい成分が主要成分のため少量の茶葉でしっかりしたお茶が抽出できます。フレッシュな葉のお茶とドライにした葉どちらも美味しいお茶となります。
レモングラス精油の芳香成分を紹介します。
主成分
- ネラール 30〜50%(テルペン系アルデヒド類)
- ゲラニアール 40〜50%(テルペン系アルデヒド類)
- ゲラニオール 2〜10%(モノテルペンアルコール類)
- リモネン tr.〜10%(モノテルペン炭化水素類)
ネラールとゲラニオールを総称してシトラールと表記することも
ネラールの作用
- 抗ヒスタミン作用
- 抗菌作用
- 抗真菌作用
- 鎮静作用
- 昆虫忌避作用
- 抗ウィルス作用
ゲラニアールの作用
- 抗ヒスタミン作用
- 抗菌作用
- 抗真菌作用
- 鎮静作用
- 昆虫忌避作用
- 抗ウィルス作用
テルペン系アルデヒド類の主な作用
- 抗炎症作用
- 鎮痛作用
- 結石溶解作用
- 鎮静作用
- 消化促進作用
- 血圧降下作用
- 抗真菌作用
- 抗ウィルス作用
- 抗菌作用
レモングラス全体の作用
- 血管拡張作用
- 誘眠作用
- リラックス作用
などの他まだまだたくさんの作用があります。NARDケモタイプ精油事典より
タイやインドなどの熱帯地方で料理などに使われる背景には、血管を拡張し熱を発散させる他、暑いと食欲が落ちやすいもの・・消化を促進さて暑さを乗り越えるための知恵でもあるのですね。この様な作用が解明されエビデンスとして紹介されるようになった歴史はほんの100年もありません。太古の昔から先人達はこのハーブを食べると食欲が湧く、汗が沢山出て涼しくなるなど生活の知恵としてレモングラスの効果を役立てていたわけです。
レモングラスのハーブティは成分の鎮静作用により興奮を和らげ落ち着かせる効果が期待できます。また鎮痛作用、抗炎症作用も期待できるため運動後のクールダウンを兼ねてハーブティを飲用してもいいでしょう。
香りに対する反応は嗅覚からのサイン
香りに対する「好き」、「嫌い」の反応は脳の第一脳神経である嗅覚からのサインです。自分にとってその香り成分(作用)が必要な場合は快(好き)、不要な場合は不快(嫌い)となります。レモングラスの香りがた「まらなく好き」、「たまらなく嫌い」、「好きでも嫌いでもない」、「どちらかと言うと好き」、「どちらかと言うと嫌い」など同じ好き嫌いでも程度があり、また日によっても多少変化があります。これが、その日の自分自身の心と身体のバランス、ホルモン、食べたもの、飲んだもの、運動などによっても変わります。
とは言っても、ものすごく大好きだったものが翌日には耐えられないほど嫌いになるということはありません。もしあったとしたら・・それは身体に何か特別なことがおきている、またはこれから起きるかもしれないという脳からのメッセージであることが多いです。女性の場合は妊娠などの場合もあります。または体調をがくっと崩す、逆に体調を崩していたなどでも香りに対する感受性は変わってきます。
レモングラスの香りが好きな時とはどの様な時なのでしょう?
先述したように、好き(快)=心身に必要な香り、また好き(快)ということは普段の生活の中において不足している思考の癖、生活習慣、栄養素や運動法、体質をもあらわすと考えます。不足することで働きが弱まり心身のバランスを崩し不定愁訴を引き起こします。
悪い状態のとき
- 攻撃的でせっかちになりやすい時
- 競争的で怒りっぽい時
- 生理異常が起きやすい時
- 反抗的になりやすい時
- 自己中になりやすい時
良い状態のとき
- 精力的で積極的な時
- 自立している時
- 誠実な時
- 単刀直入な時
- 気取りがない時
いかがですか?当てはまるものがあったでしょうか?レモングラスの香りがとても好きで何か不調や悩みを抱えている時は、レモングラスティを飲んだり、レモングラス精油でアロマテラピーをしながら、以下も試してみることをおすすめします。
- ストレッチ
- ウォーキング
- 釣り
- 温泉
- ボランティア
- 半身浴や炭酸浴
- 森林浴
- 漫画
- 休息
逆にレモングラスが嫌い(不快)な場合についてもご紹介します。好きな場合の対局に心身のバランスがあるということです。不快と感じるということは普段の生活において過剰である、足りている思考の癖、生活習慣、栄養素や運動法、体質を表すと考えます。行き過ぎると負担がかかりすぎ心身のバランスを崩し不定愁訴を引き起こします。
悪い状態のとき
- 身内に厳しくなる時
- 八方美人になりすぎる時
- 極度に用心深くなりすぎる時
- 被害妄想癖が出る時
- 人のせいにしてしまいがちになる時
良い状態のとき
- 人好きで忠実な時
- 面倒見が良く親身な時
- 情深い時
- 人の助けになる時
- 我慢強い時
レモングラスとはこんな植物です。
レモングラスは地に足をつけた健全なグラウンディングにおいての心身を表すと言われます。人間関係などでの疲れから相手(特に身内や親しい人)へ批判的な態度をとってしまったり、しそうな時に現実に目を向けさせてくれる香りです。
以上でレモングラスの香りが好きな時の心身の状態をご紹介しました。
ハーブやアロマは植物の力を活用した自然療法です。
また今回紹介している考えは嗅覚反応分析の理論を元に記載しています。